一年中いつでも飲めるビールのことです。人魚姫の恋、裸の王様、黒鍬麦酒の3種類があります。
ビールのスタイルはバイツェン(weizen)です。色のうすい大麦麦芽と小麦麦芽を半々にまぜてつくっています。デンビールのバイツェンはほとんど苦くありません。バナナのような香りがするスッキリしたビールです。
香りがとても変わっています。醸造人は初めてバイツェンを飲んだとき、その香りにとてもおどろいたことを憶えています。それまで飲んだことのあるどんなお酒にもない香りだったからです。「ビールなのにバナナのような匂いがするなんて、どうして?」と不思議だったので、先輩ブルワーに聞いてみました。そうしたら、なんと酵母と小麦麦芽がつくる香りだったんですね。まだバイツェンというスタイルのビールを飲んだことのない人は一度飲んでみてほしいです。とても不思議な香りだと思いますので。でも、バナナが苦手な人にはお勧めしません。
ドイツのアルトビールを参考にしてつくっています。味わいは「軽すぎず、重すぎず」というところを目指しています。
そして、苦いです(世の中にはもっと苦いビールがたくさんありますが、醸造人はこのビールも苦いと思っています)。何も食べずにこのビールだけを飲むと苦さが気になります。でも、おいしい料理を食べながら飲むとちょうど良い苦さ加減になってとてもおいしいと思います。
ホップの香りも特徴の一つです。デンビールでは2種類のアロマホップで香りをつけています。花のような香りをメインにしていますが、かすかに草のような香りも感じられます。このホップの香りというのは、日本の大手ビールメーカーの製品にはほとんど見られない特徴です。全くないわけではありません。むしろ、いくつかの製品ではホップの香りが"通"のあいだで高い評価を受けています。しかし、控えめな香りにしているので判りにくいですね。
ビールのスタイルはボック(bock)です。このページにあるビールのなかでは、とにかく全てが濃いビールです。色もアルコールも甘味も苦味も濃いです(注:ホップの香りはありません)。
ビールの味が濃いせいか、スキかキライかがはっきり分かれる味です。醸造人は好きです。とくに赤だしみそ(愛知県ではよく食べられているまめみそ)を使った料理との相性は格別だとおもっています。赤だしみそじゃなくても少し濃い味の料理とよく合うとおもいます。ワインと料理を合わせるときに、赤ワインには濃い料理、白ワインにはうすい料理、というようなことが言われているのではなかったでしょうか。ビールもおなじだと思います。
